サファリの手帖 <ナイロビ下町グルメシ・ガイド> Top Pageへ戻る
MasaiBeads

下町グル飯・ガイド

食べものは美味いのがイイ。 美味いものがアレコレあると更にイイ。 それらが安けりゃ尚更イイ。

ナイロビ「食べる手帖」

合言葉 : Inexpensive ! 低料金! Bei rahisi !

※記事中の“KSh.”はケニアの通貨<ケニア・シリング>の略※

MasaiBeads

メニュー

「チキン・ビリアニ」 サザン・フライドチキン

「マサラ・チップス」 エグゾティカ

「キーマ・ナ・チャパティー」「ベジタブルカレー&チャパティー」 フローラ・レストラン

「バジア」 バジア・センター

「ニャマ・チョマ」

「マトン・ビリアニ」
 フローラ・レストラン



ChicBiryani  チキン・ビリアニ       KSh.250/=(約¥400円)
ナイロビ下町グル飯のトップを飾る「チキン・ビリアニ」
日本ではインドの宮廷料理として知られているらしいが、アラビア半島を中心に広く食べられている炊き込みご飯。 トマトと玉ねぎの基本調味料でチキンやジャガイモを炒め、サフラン、クローブ、桂皮などなどのスパイスを加えて煮込む。そうしてできた重たいソースと米を交互に重ねて大鍋に仕込み水を加えて炊き込むという、手の込んだ料理。
左に掲げた物はネイション・ビル正面向かいの通りを入った角から2軒目「サザン・フライドチキン Southern Fried Chicken」のチキン・ビリアニ。同じ通りに東アフリカ最大の「ジャミア・モスク」があり、イスラム教徒の聖日である金曜日だけに供されるスペシャル・メニュー
実はこの店、以前は別の名でローカル食を出す店だったのだが、大改装して南ア系列のファーストフード店に衣替えをした。メニューもフランチャイズ本部の指示するものだけに絞り、ビリアニも一時姿を消した。が、しばらくして「Due to public demand −お客様のご要望により−」と銘打ちビリアニを復活させた経緯がある。流行の店構えにしてメニューが変わった途端、気の毒になるくらい客足が遠のいていたのだ。皿がアルミ製の使い捨てになっているのはこのためで、確かに色気は全然ない。けれど、香辛料がふんだんに使われていて、味はやっぱり金曜日のこれがピカイチだ。

マサラ・チップス         KSh.80/=(約¥130円)
1963年までイギリスの植民地だったケニアでは、フライドポテトをチップスと呼ぶ。イギリスの安メシの代表「フィッシュ&チップス」の、あのチップスだ。
マサラ・チップスは、フライドポテトをインド料理の「マサラ・ソース」にたっぷりからめた過激な味わいの食べ物である。マサラは、言ってみればインドカレーの濃いソースのことでもあり、ここのマサラ・チップスは、だからフライドポテトに日本の辛口カレーをからめたようなもの、と言えば味わいをご想像いただけると思う。
写真はジャミア・モスク裏手、シティー・マーケット真向かいの通りを入ったところにある「Exotica(エグゾティカ)」の物。
この店の人気にあやかろうとあちこちの店がマサラ・チップスをメニューに載せているが、大概、似て非なるものを食べる羽目に陥る。やはり、老舗は老舗だけのことはあるのである。
地元ケニア人もよく利用するこの店で面白いと思うのは、マサラチップスと普通のチップスを半々に皿に盛って貰う人が多いことだ。考えてみると、これは日本で言えば「チャーハン・ライス」というような物に当たる訳で、人それぞれ、色々な食べ方があるもんだ。
写真は、マサラチップスにソーセージカバブを添えたもの。
Masala Chips

Kima na Chapati 
VegCurry+Chapati
キーマ・ナ・チャパティー  KSh.130/=(約¥220円)

キーマは挽き肉のこと。ちなみに、ある種の猿のこともスワヒリ語ではキーマという。挽き肉と猿――共通項は何だろう?

写真上は挽き肉シチューとチャパティのセット。 下はミックスベジタブルのカレーとチャパティー。いずれも「Flora Restaurant(フローラ・レストラン)」の作品。
この店のお勧めは、いずれも美味しいけれどもシチューやカレーではなく、主食のチャパティーである。チャパティーと呼んではいるものの、その実、これは非常によくできた「タンドーリ」なのだ。
好みのシチュー/カレーとセットになって運ばれてくるこのチャパティーは、小麦粉を練って焼いたもの特有の豊かな香りを放っていて食欲をそそられる。油を使わず「タンドーリ」という特殊な釜で焼かれるここのチャパティーは、安メシ屋でよく出されるものと違って油っ気がない。表面がパリパリしたこれを手でちぎると内側が柔らかいパンのようで、意外感がある。ちぎった小片をシチューに浸し、またはシチューの具を摘み取り、口に運ぶ。――と、練って焼いた小麦粉の旨みがシチューの味わいと渾然一体となって口中に広がるのだ。
一皿にチャパティー2枚がついてきて、追加は1枚KSh.20/=。
場所は、有名なイクバル・ホテル(Latema Road ラテマ・ロード)の東側2本目の辻を入った右手数件目。歩道頭上にカラフルな看板が下がっている。

ベジタブルカレー&チャパティー
KSh.150/=(約¥250円)

バジア                 KSh.60/=(約\100円)
系統的にはインド方面にルーツのあるポテトの揚げ物。 様々に下ごしらえしたポテトを、刻んだコリアンダーを混ぜ込んだ衣につけ植物油で揚げる。それに、辛味のあるトマトベースのソース(カチュンバリ)を適量振りかけて戴くのだが、大食漢の昼食にはやや軽い。
右の写真はアクラ・ロード(Accra Road)の通称「バジア・センター」<Quality Cafeクォリティー・カフェ>のバジア。 ここではスライスしたポテトだけを使い、低価格化を実現している。店の近所には長距離バスの発着場があり、長旅に備え、或いは、長旅の疲れを癒す、一皿のバジアを求める客でいつも賑わっている。
店は最初、辻を入った裏手にあり客席数も少なかったが、堅実に商いを続けた結果、現在の角地の好立地に移転、内装も近代化し客席数も増えた。食べ物屋はそういうプロセスを経るとえてして内容的に貧しくなったりするが、バジア・センターの味は十数年来不変だ。 エライ!と思う。
Bhajia

NyamaChoma  ニャマ・チョマ  肉1Kg当り KSh.220/=(約\370円)〜
ニャマは肉、チョマは焼く、ということでアフリカ風焼肉のこと。
正調ニャマ・チョマと言えばヤギ肉を炭火でじっくり焙り焼きしたものを指し、牛肉や鶏肉はヤギ肉が買えない時の代替品と言える。
下町には間口の狭い肉屋が並んでいて、店頭で買った肉を裏手で焼いて食べさせてくれる所が多い。ケニアの友人たちに初めてそうした肉屋に連れて行かれた時のこと。店頭で肉屋の親父が「何キロ?」と尋ねる。肉をキロ単位で売り買いすることは知っていたから驚かなかったが、後ろを振り向いてメンバーを数えた友人が「5人だから5キロ」と答えたのには驚いた。1人1キロ! 骨付きのリブも混ざっているとは言え、昼から1人1キロの肉を食おうと言うのだ。<よぉーし、分かった>と、僕は妙な闘志を湧かせた。しかし、遠火で焙るから時間がかかる。注文を済ませてその時間潰しにこの友人たちが何をしたかと言うと、肉屋を出て近所の店に入り、前述のバジアを一皿づつ平らげたのだ。しかも、頃合を見て肉屋に向かう道すがら「肉だけでは寂しい」と、食パン1斤を買い込んだのである。バジアを付き合った僕は内心グッタリして肉屋に戻ったのだが、何のことはない、肉もパンもきれいさっぱり食べ尽してしまう自分たちにもう一度驚いたのだった。 
――ヤギの焼肉はそれほどに美味いのだ。

マトン・ビリアニ         KSh.180/=(約¥300円)
上記「フローラ・レストラン」のもう一つのお勧めメニュー。チキンの代わりに骨付きマトンを使った、言わば普及版ビリアニ。ここのビリアニはステンレスのボールに入ったカレーソースが上に乗って運ばれてくるので、これを適度に混ぜ合わせつついただく。骨付き肉は手にとってガシガシ齧り付くことが許されている。
最上段のチキン・ビリアニと比べるとサフランの使用量が少ないのが分かるけれど、豊かな味わいは高く評価できる。
普段の昼食を下町専門で食べ歩いている某旅行代理店勤務B級グルメの雄<ムワリム・ナオンド>(ムワリムは【先生】を意味するスワヒリ語)――近日このコラムに筆者として登場予定――は、これを食べるたび「美味い、うまい、ウマイ」と、心の中に三度唱えて召し上がるそうである。
ちなみに、ナオンド先生は日本人だが、スワヒリ語の日刊紙【タイファ・レオ】を愛読されている。そんな日本人はナイロビ広しと言えども、このお方以外には居りますまい。
ムワリム・ナオンドのB級グルメ・ガイド 近日登場です。
MutonBiryani
MasaiBeads
サファリの手帖 <ナイロビ下町グルメシ・ガイド> [Top Pageに戻る]
MasaiBeads
(C) 2003 All rights reserved. AfroSpace Ltd. Nairobi, KENYA.