サファリの手帖 [ロッジ・サファリ] <ケニア山とアバーディア山塊周辺> [Top Pageに戻る]
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Mt.Kenya   ケニア山 と アバディア山塊 周辺部

 ケニアの最高峰ケニア山(5199m)は、キリマンジャロに次ぐ大陸第二峰でもある。先住民キクユ族はこれを「キリニャガ」と呼び<神の山>の意だが、他部族出身者の案内で探検した初期の欧米人が案内者の不明瞭な発音を"Kenya"と書きとめ、それが国名の由来となった、と言われる。 
ケニア山の西南西には3千メートル級の峰を連ねるアバディア山塊があり、両者とも一部が国立公園に指定されている。
 19世紀後半に入植した英国人たちは両山の集める豊富な水を利用、麓一帯に大農場を開拓し、植民地時代には「ホワイト・ハイランド」と呼ばれた。ケニア独立後、居残った白人入植者や権力を握ったキクユ人たちがこれら大農場を受け継ぎ、或いは、小作農が自ら開拓して辺りは一大農業地帯となっている。山に付属する森林とそれが集め流す水は多くの野生動物を養うことができるので、元来は野生動物の豊富な地域である。が、農地の拡大は人と野生生物の間に多くの衝突を生み出し、また、いろいろな理由による森林破壊の進行も急速だ。こうした現実を踏まえ、自然を保護しながら地域住民の生活を向上する様々な試みがこの地域では広く行われいる。
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主な宿泊施設とアトラクション
スウィートウォーターズ
私設自然保護区

ケニア中部、敷地内を赤道が走る私設の自然保護区。私設とは言え総面積22000エーカー(約2700万坪)という広大な敷地を有する。
絶滅危険種であるサイや近隣農場を荒らすアフリカゾウなどを積極的に受け入れ、自然環境で保護・飼育している。 いずれも順調に個体数を増やしているが、保護区内で増えたゾウが近隣農場へ再び出向き作物を荒らす被害が起きて問題にもなった。自然保護の難しさを改めて考えさせられる。
しかし、多大な密猟被害から閉鎖に追い込まれていた「メルー国立公園」へ、ここで増えすぎたゾウを移入するプロジェクトが今年行われ、国立公園の再開に大きな貢献を果たしもした。
また、ブルンディ共和国の民族紛争激化で続行不可能となった「ジェーン・グドール研究所」チンパンジー孤児院の移転も受け入れ、現在、27頭2グループがここで飼育されており、子供も3頭生まれている。
アバディア国立公園
「トゥリー・トップス」 と 「ジ・アーク

公園総面積590Kuは、東京23区・神戸市などにほぼ等しい。ほとんどの地域が標高3千メートルを超える森林地帯となっており、この東端に「トゥリートップス」と「ジ・アーク」二つのロッジがある。
いずれも、ロッジ前の水場・塩場にやってくる動物をテラスから観察する方式だが、前者のトゥリートップスは英国のエリザベス女王がまだ王女だった時代に宿泊、国王ジョージ6世が本国でその夜逝去した為、王女としてチェックインし女王としてチェックアウトした、という逸話で有名。 この出来事の後大幅な建替え工事を実施したので現在のトゥリートップスはまったく異なる建物であり「女王誕生」の部屋は、残念ながら、現存しない。
一方の「ジ・アーク」は<ノアの方舟>を意味する命名。大洪水からの絶滅を防ぐため全動物を雌雄の番いで方舟に乗せて救った旧約聖書の逸話に拠っている。命名通り建物も方舟を模した外観を有するが、経営方針も逸話に沿ったもの、であると思いたい。……
マウンテン・ロッジ  ケニア山麓
トゥリートップスやアークと同様、ロッジから水場に集まる動物を観察するロッジ。ケニア山南麓に位置し、国立公園からは外れている。
当初、経営破綻した国営旅行会社が運営していたが現在は「セレナ・グループ」が買取り、改装工事後、運営している。
個人的趣味で<鱒のフライ・フィッシング>

植民地時代、入植した英国人たちは農場開拓や牧場経営をしていたばかりでなく、フライ・フィッシングを楽しむためにニジマスやカワマスの稚魚を輸入、養殖してはこの高地の河川に放流した。独立後、需要の落ち込みに応じて養殖場も衰退したが、かつて放流されたマスたちが自然状態で繁殖している河川がある。

アバディア水系もそのひとつだ。標高3千mに近い透明な流れから釣り上げたニジマスは、小ぶりではあったけれど跳ねる手ごたえは強靭さに富み、体側は鮮やかな虹色に染まっていた。
敷地内をマスのいる川が流れる宿泊施設があり、アバディア公園内にはアングラー向けの自炊式バンガローもある。
マウントケニア・サファリ・クラブ
前述「ホワイト・ハイランド」の中心「ナニュキ」郊外にある宿泊施設。9ホールのゴルフ場。テニスコート。乗馬設備など完備。環境保護団体「ウィリアム・ホールデン野生生物基金」が中心となって運営する動物保護施設も併設されている。
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ケニア山・アバディア地域への行き方
ナイロビから空路
運賃往復US$141.-
飛行時間 45分
ナイロビから国内線大手「エアーケニア」がナニュキ行き定期便(09:15発)を運航している。
宿泊予定のロッジ車両がナニュキ飛行場に出迎えてくれるが、有料。
ナイロビから陸路
所要2時間30分
(休憩時間含まず)
片道 約200Km
ナイロビからほぼ真北に向かう。コーヒー農園やパイナップル畑が連なるが、一昔前に比べれば宅地化の進行が一目瞭然で、急速な人口増加――都市への人口集中が見て取れる。 道路は、農産物運搬という重要な使命を帯びているため舗装道路が続くが、交通量もそれなりに多い。 起伏に富んだ地形に畑の広がる風景は、日本人には馴染み深いものとして映じるだろうか。 <コリオリの力>の実験を見られる赤道を越えればホワイト・ハイランドの植民地時代からの中心地「ナニュキ」まで、もう間もない。

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